🌞 声に出して『今昔物語集』!― 平安時代の庶民のくらしと心 ―

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🌞 1回講座
声に出して『今昔物語集』!― 平安時代の庶民のくらしと心 ―

「今は昔」(今となっては昔のことですが)で始まる『今昔物語集』。平安時代後期につくられました。エピソードは、平安時代までの日本だけでなく、中国やインド・西アジアにまで及び、仏法と俗世に分けて比較的短い文章で語られていますが、その数は1000話以上にもなります。

 父母も夫も家もすべてを失った姫君の行く末、平茸にまで執着する強欲な国司、怪力の美貌の娘、月に投げ込まれた菟、羅生門の鬼、部下に公文書を偽造させ殺した役人、洪水で子より親を助けた男など、貴族だけでなく、庶民の日常や心情、地方の生活などがいきいきと描かれ、つい笑ってしまったり、ホロリとさせられたり。

 このような物語は、明治生まれの芥川龍之介にも大きな影響を与え、『六の宮の姫君』『鼻』『羅生門』『藪の中』などいくつもの短編に仕立て上げられています。

 平安時代の頃には、物語は人に読み聞かせるのが主流でした。

 そこで、読み聞かせるつもりで、物語の歴史的背景を知り登場人物の置かれた立場などを考えながら、まずは十人十色、自己流で楽しく、『今昔物語集』の原文を声に出して読んでみましょう。

 

今回の題材

『今昔物語集』巻二十九-二十三

 「妻を具して丹波国に行きし男、大江山にして縛らるる語」

を読みます。旅の途中、大江山で盗人に襲われた若い夫妻、夫は大木に縛りつけられ、妻は藪の中に連れこまれて・・・。芥川龍之介は、これを本にし『藪の中』と題して、旅法師や盗人、妻の母、夫や妻本人の口をかりて、事情を語らせるという形で短編に仕上げています。襲われた後の『今昔』の夫妻はぶつぶつ言いながらも旅を続け、『藪の中』の妻は自死を選びます。時代の違いがよく分かるこれら二つの物語を読み比べてみましょう。

 

 

講師

野口 孝子(古代学協会客員研究員)

受講料 2,000円
日程 9/24(木)
時間 13:30~15:30
持ち物 筆記用具
WEB申込はこちらから
 

受講生の声

・芥川との対比が大変興味深く新鮮でした。(音読も)

 先生のお話も楽しく拝聴しました。

・久しぶりに頭をフル回転、楽しかったです。

・先生の話し方が非常に聴きやすかったです。

・声に出して読むことのおもしろさを感じました。

・今昔物語と芥川との違いが深く気にかかりました。

・先生の声が明瞭で読みもすばらしかった。また一緒に読む機会があればと思います。