労働相談の流れ

1.まずは電話かメールで相談してください。  

  
2.相談内容に応じてアドバイスを送ります。

  • ①簡単な相談内容の場合や、面談したくない場合は、電話・メールで相談・アドバイスいたします。
  • ②電話・メールで相談後、本人の同意があれば面談日を決め直接相談に応じます。
  • ③化学一般労連の活動地域範囲外であれば、該当地域の他の労働団体を紹介致します。

 

3.問題解決に向けた会社との交渉について

 問題解決に向けて会社と交渉する主な方法は以下の通りです。

  • ①アドバイスをもとに1人で会社と交渉する。
  • ②労働基準法違反であれば、労働基準監督署へ内部告発する。
  • ③合同労組に個人加盟し、会社と交渉する。
  • ④仲間を誘い、労働組合を立ち上げ会社と交渉する。

  ≪解説≫

  • ①は一番手っ取り早いですが、1人で会社と交渉することはとても勇気がいります。悪い経営者であれば報復されかねません。交渉が決裂した場合は、労働局に個別労働紛争のあっせん申請(無料)や労働審判(有料)をすることで解決に向かうこともできますが経営者との間にしこりが残る可能性があります。
  • ②は明らかに企業側に労働基準法違反がある場合にはきわめて効果的です。しかし、監督署はあくまで労働基準法や最低賃金法、労働安全衛生法の番人として事業所を取り締まる役所であって、申告した労働者本人の利益を守ってくれる役所ではありませんので、自分が望んでいる問題解決になるかどうかはわかりません。(民事不介入)
  • ③労働組合に加入すれば、会社は団体交渉を拒否することはできず真摯に要求事項を検討し回答しなければなりません。団体交渉には合同労組の役員が出席することができます。労働組合に加入したことで差別・報復をする行為は労働組合法で禁止されています。
  • ④合同労組と同様ですが、声をあげる労働者の声が多ければ多いほど要求は勝ち取りやすくなります。


4.労働組合結成の基本的な流れについて

※下記の内容について時間をかけてしっかりと準備します。
 
 ◆ポイントは結成通知を行い、法的に労働組合が認められるようになるまでは秘密裏に行動するとともに基礎的な学習を行い、綿密な打ち合わせを行うことです。
 決して簡単な作業ではありませんが、化学一般の仲間が全力でサポートいたします。
   

  • ①就業後などに、定期的に準備会を開催。「労働組合」について学習
  • ②組合加入の呼びかけ(信頼のできる人を選定)
  • ③要求作り・組合規約の作成
  • ④結成通知書の作成
  • ⑤組合結成大会
  • ⑥会社へ結成通知・要求提出・団体交渉申し入れ
  • ⑦会社と団体交渉


 組合結成後は、組合員で話し合い要求作成→ 要求提出→ 団体交渉 →妥結 の繰り返しです。なかなか100点満点の回答を引き出すことは難しいですが、交渉事 なのでどこかで妥結することになります。これらの要求・妥結の積み重ねが将来の労働条件となります。
 経営者の中には「労働組合ができると会社が潰れてしまう!」と言う方もいますが、会社が潰れれば自分たちの生活不安に繋がりますので、そんなことを願って活動する労働組合は現実的にあり得ません。
 労働組合は「コンプライアンス違反をさせない」「放漫経営をさせない」等の経営監視の役割も持っており、会社を潰すどころか成長を促す組織であるといえます。

5.パート・非正規労働者・1人だけでも労働組合に加入できます

 労働組合は決して正社員だけの権利ではありません。労働者であれば労働組合に加入し会社と交渉する権利はあります。正社員ではないからと諦めるのではなく、まずは相談してください。