解雇撤回を稲盛名誉会長に要求    JAL判決報告集会開催・京都

 四月三日、おりしもの日本全国を襲った激しい風雨の中、JAL不当解雇撤回裁判の原告団は乗員・山口、客乗・内田団長を先頭に五人の原告団が入洛した。そして京都市内の京セラ本社に赴き、日航の不当解雇撤回闘争勝利をめざす京都支援共闘会議のメンバーと一緒に、JAL稲盛和夫名誉会長宛の「早期の職場復帰と争議の全面解決を求める要求書」を提出した。

 内田団長は「必ず勝ち抜く決意で、原告団一致して控訴し闘いぬきます」と決意表明。山口団長は「165人を職場に戻せ」とシュプレヒコールを、京セラ百メータービルに向って、支援者とともに唱和した。

 夕方には京都市内で、JAL判決報告集会と京都支援共闘第二回総会が満席の百人の参加の熱気の中で開催された。

 総会は佐々木合同繊維労組委員長(京都総評副議長)の司会兼議長で進行され、支援共闘代表世話人の脇田滋龍谷大学教授が「非正規問題をずっと取り組んできたが、資本の解雇自由の論調が強まっている。非正規は『解雇つき雇用』ともいえる。労働者全体をバラバラにしようとしている。しかし労働契約法16条には『解雇には合理的理由がいる』とある。東京地裁もイナックス事件では最高裁でひっくり返して勝利した。がんばろう」と主催者挨拶。

 山口団長と内団団長からは「薄っぺらな判決で、会社の言い分丸呑み。司法のあり方含めて変える闘いを。解雇自由の社会を認めない」と、判決報告。

 支援共闘梶川事務局長から行動提起があり、月例JR京都駅前宣伝や京セラ株主総会や稲盛の京都賞授賞式宣伝など、稲盛名誉会長の責任追及、今も役員派遣を行っている京セラ攻めをさらに強化する議案を満場の拍手で採択した。

 そして、全厚生、京都農協、明治乳業、JMIU日本電産シンポの争議団から連帯挨拶もうけた。

 小森・西岡・神瀬さんという、とりわけ元気一杯の客乗原告団三人の決意表明も受け、「あの空へ帰ろう」の全員合唱のあと、支援共闘世話人の京都総評・岩橋議長の発声でガンバローを行い、あの空に帰るまで闘うことを誓い合った。


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判決の問題点を簡潔に指摘した中央ニュース137,138(PDF)