京セラ本社で要求書提出・・京都総行動

    大衆行動を嫌悪するJAL稲盛名誉会長  

2月22日、京都総評主催で「2012年春、労働争議支援京都総行動」が行なわれた。

早朝から株式会社・明治、JA京都、JAL、大久保自動車教習所など不当労働行為企業に対する抗議行動を行ない、のべ199人の労働者が結集した。「不当解雇撤回」、「不当処分を取り消せ」とターミナル宣伝行動、社前集会・抗議行動、申し入れなどを実施し、JAL解雇撤回原告団も東京や大阪などから6名が参加した。

 JALの大量不当解雇撤回闘争では京都市伏見区の京セラ本社に出向き、JAL闘争京都支援共闘も全面的に取組み参加を呼びかけた。そして、解雇首謀者のJAL稲盛和夫名誉会長宛ての「165名の不当解雇を直ちに撤回せよ」という要求書を代表団で手渡した。

 交渉に応じた京セラの労担は様々な原告団・労組・支援組織の文書やホームページ、裁判資料に目を通し、京都支援共闘の京都駅前月例宣伝行動や大衆行動をすべてマークしているらしく、コメントする。「もううちの京セラは関係ありません。原告団の皆さんは全員どうぞお入り下さい。支援組織は代表一名だけです」と分断も図る。「うちも迷惑していますので、早くこの争議終わってほしいです。原告団の皆さんはご苦労さんです」と、昨年6月に京都支援共闘結成以来の京セラ株主総会や秋の「京都賞」授賞式会場前宣伝行動などを本当に嫌がっている様子が明らかとなった。

 それもあり、JAL稲盛和夫会長は2年連続の1800億円黒字を花道に、先般の臨時株主総会でJALの「名誉会長」職になってこの争議から逃げようとしていることも明確となった。

 JAL客乗原告団の杉山事務局長は、「今年度JALは400億円も黒字を上積みして、新人50人の客室乗務員を採用した。3月末の裁判は是が非でも勝って、職場に戻る」と決意を表明し、京セラ百メータービルに向けたシュプレヒコールを全員で唱和した。  

  
 写真左は京セラ本社前、右は大久保自教前