稲盛会長はJAL不当解雇を撤回せよ京セラ本社に争議支援総行動で抗議・要請

 京都総評は二月二十二日、“2011春・争議支援京都総行動”を取り組み、京都市伏見区の京セラ本社に抗議・要請行動を行なった。

 昨年大晦日に強行されたJAL大量不当解雇の撤回を求めて、丸山伸弥事務局次長を始め四人の仲間が航空労組連絡会からかけつけ、京都の九十人の闘う労働者と不当労行為をやめない亀岡市のJA京都本店、宇治市の大久保自動車教習所への抗議行動にも連帯参加された。

 稲盛和夫JAL会長が創業者である京セラの本社百メートルビルは、いつもは会社側でてくるのだが、この日は全く予測していなかったようだ。代表団の申し入れに長時間待たせて総務部長が応対し、要請書を受け取るかどうかの押し問答をこれまた長時間やって、かろうじて正式文書を受理した。

 「うちは関係ない」と京セラ本社は言うが、稲盛会長を始め三人の役員がJALに派遣され、週一回は京セラに帰ってきているとのこと。「どんな文書か不明では稲盛さんに怒られるだろう」の京都総評代表の発言であわてて文書受理をして、第一回の要請行動はとりあえず幕に。

 オレンジの長大な横断幕で「日航は165人の無法解雇を直ちに撤回せよ」と訴え、「京都で働く労働者としてこの大量解雇は許されない」と京都総評・梶川憲事務局長が主催者挨拶。「三十三年間、空の安全を守るために必死で働いてきました。必ず職場に戻ります」と原告の神瀬麻里子さんは力強い決意表明。「ジャンボ機の機長を務めてきた。稲盛氏は整理解雇をしなくても経営上問題なかったと発言するなど、絶対に許せない」と勤続三十四年、五十八歳になる飯田祐三さんの発言、「二十年働き、五十万人のお客さんを運んできた。必ず解雇を撤回させる」という伊丹空港の久村雅明さん(五十二歳)の発言に、総行動参加の三十代女性は「本当に労働者の奮起に感激した。がんばろう」と感想を述べた。

 2月22日京セラ本社前で訴える航空連の方々