最低賃金1000円へ引き上げを  昼デモと請願行動実施

 京都総評は7月27日、約80名が参加して最低賃金の大幅引き上げを求める昼デモと請願行動を実施しました。
 昼休みに京都市役所前に集まり、昼デモ実施前に意思統一。京都総評・岩橋議長が「今年は昨年とは異なる情勢のもとで最低賃金引き上げの審議がはじまっています。大幅な引き上げへ私たちのとりくみを強めましよう」とあいさつ。
 辻昌秀副議長が今年の審議会で焦点となっている「雇用戦略対話」の合意や生活保護との乖離などをめぐる中央最低賃金審議会での状況にふれました。労働側は3年から5年で全国最低800円への到達を主張しているが、経営側は前提としての経済成長が実質で1・6%しかないことから引き上げの条件はないと主張し対立していることを紹介。京都の審議会は中央最低賃金審議会の目安答申まちだが、京都の審議会へのアピール行動などを強めていくことを提起しました。
 代表して3人が決意表明をしました。「景気対策のためにも最低賃金の大幅引き上げ重要になっている」(全国一般・山縣書記長)、「最賃生活体験をしたが、健康な最低限の生活をするのは無理だと感じた。今、青年の中に最低賃金ぐらいの額で生活している人が思っている以上にたくさんいる。まわりにもよびかけている。安易に安い賃金で経済にも悪循環となっていることを感じた」(青年部・松井さん)「生協には若い人がパートでたくさん入ってきている。結婚できる賃金にしてほしい」(生協パート労組・米重さん)と最低賃金を大幅に引き上げようと発言がありました。
 昼デモは、猛暑の中、市役所前から烏丸御池まで実施。市民に「ワーキングプアをなくそう」「最低賃金を1000円に」とアピール。京都労働局への請願は、7810筆、218団体の署名を参加者一人一人が提出しました。