雨をついて闘った2010年春労働争議支援2.10京都総行動

うれしいニュース!直前の全損保東京海上日動火災外勤切捨て争議の勝利解決

 2月10日、2010年春労働争議支援京都総行動を都大路に展開した。主催は京都総評とその支援争議団などでつくる実行委員会。早朝5箇所の京都府内ターミナルで宣伝行動を行ない、昼12時半に京都市の四条河原町交差点で、合同繊維労働組合一澤帆布支部に加盟する7名の労働者・組合員全員不当解雇に抗議して出発の大宣伝行動を行なった。

  左から四条河原町、京都新聞社前

佐々木眞成合同繊維書記長・京都総評副議長が「1047名の解雇撤回、地元JR復帰を!」と看板に常時掲げる京都総評宣伝車の上で、「京都でも21もの争議団が結成されたが、資本の不当労働行為を決して認めず、きょうの総行動をばねに勝利を勝ち取ろう」と、司会の開会挨拶を行なう。京都総評・岩橋祐治議長が「すべての非正規労働者の闘いと結んで、勝利しよう」と主催者あいさつ。

続いて国鉄闘争を闘う闘争団の登場となり、近畿闘争団の大矢勝さん、全動労争議団の西山順さん、四国からこの日急遽駆けつけてくれた北見闘争団の中野勇人さんも降りしきる雨をついて登壇してマイクを握り、サプライズ参加。そのほか、熊本闘争団の蓑田浩司さん、佐賀闘争団の猪俣正秀さんなど鉄建公団訴訟原告団とが23年間の思いのたけを訴える。

そして、国立病院賃金職員の不利益雇い止め撤回の闘い、社会保険事務所・年金機構から分限免職という不当解雇を受けた仲間、京都新聞社の契約社員首切り反対の闘い、明治乳業争議団、NTTの北陸からの長期遠距離配転反対闘争など挨拶が続き、この日の総行動で次に社前宣伝を予定していた東京海上日動火災の外勤社員切捨ての闘いが、直前に勝利解決したうれしい報告がなされた。つい八日前、最高裁裁判官の勧めで急遽和解成立して、社員として戻ることが実現した。やはり、闘かってこそ労働者は勝利を得られることを実感した。司会の佐々木さんから、一澤帆布のみにくい兄弟げんかのとばっちりを受け闘う組合の紹介がなされた。

その後、全国一般岩井物産のセクハラ解雇撤回闘争、合同繊維友禅一般の京朋株式会社による指名解雇撤回の闘い、京都最大のマスコミ・京都新聞社の契約社員切りに対しては「日ごろ地域の雇用問題など立派なことを書いている新聞社がやっていいことか、責任者は出て来い」とたくさんの仲間で本社ビルを取り囲む。

最後にJR京都駅前に移動し、夕刻、仕事を終えた仲間もたくさん合流して、京都総評梶川憲事務局長の司会で、「国鉄闘争と社会保険庁・日本年金機構の不当な分限免職の撤回とすべての争議の勝利を求めて」集約の大街頭宣伝を行なった。岩橋議長の挨拶はこの日、もう何回目だろう。京都新聞労組稲庭委員長、全損保長田副議長、全厚生・原告の北久保さん、全医労賃金職員の田村さん、通信労組の文字委員長、国鉄闘争勝利のため5名の闘争団・争議団員はとりわけ力強く、「自力で勝利をつかみとろう」と京都の玄関口ですっぽり暗闇が覆い、雨もとりわけ降りしきる中それにもめげず訴えた。

 京都駅前

この日の総行動にはのべ200人の仲間が参加した。

最後に、国労近畿地本の林青年部長の職場で非正規の仲間も組織して闘う経験も述べながら、ひときわ若い力強さの音頭でガンバロウの三唱を行い、この日の総行動を結んだ。