元気に自転車の取り合い!京都総評・国鉄闘争京都共闘会議・国労京滋地区本部で京都駅前宣伝行動を展開した二日目

国鉄闘争勝利をめざす関西サイクルキャラバン、

10.6京都受け入れ街頭宣伝行動成功!

十月六日の少し暮れなずんできた夕刻、京都タワーの下、JR京都駅前に黄色いヤッケでそろえたサイクルキャラバン隊のメンバーと支援のメンバー三十人がビラをまき、宣伝車のマイクを握る。街行く市民に配られる黄色いビラには、「政府は国鉄労働者1047名問題の解決決断を!」「1047名の解雇を撤回し元の職場に戻せ!」、そして裏面の「宝塚線事故――『事故調』の報告書が漏洩。遺族の言葉にどう答えるJR西日本」の見出しが衝撃的だ。JR京都駅の管理職もたくさん出てきて妨害、スパイをする。

午後六時からは、京都総評、国鉄京都共闘会議と国労京滋地区本部の三団体が主催して「京都受け入れ宣伝行動」に切り替え、新たに三〜四十人の仲間が支援に合流。

 「台風が向かってきているようだが、今まで同様、あらゆる困難をはねのけ宣伝行動を成功させよう」と、開会挨拶を司会の京都総評及び国鉄京都共闘会議の稲村守事務局次長が行なった。

 まず、主催者挨拶を「新政権下で勝利を勝ち取ろう」と国鉄京都共闘会議谷内口浩二代表委員と、「非正規の仲間の問題と国鉄闘争勝利を合わせ闘う」と京都総評岩橋祐治議長より受け、続いて地域で闘う争議団より連帯挨拶を受けた。

十月一日、大阪高裁で画期的な判決を引き出した京都市教組超勤裁判原告団の寒川正晴さんは、「京都地裁の私に加え、高裁で新たに二名、計三名の京都市による安全配慮義務違反の判決を勝ち取った。完全勝利めざし最高裁で闘う」と、この闘いで公立学校で全国唯一風穴を開けた闘いを報告。スイートガーデン中部工場閉鎖反対闘争を闘う自立労連田中啓司委員長は、「菓子屋で働き首になった。会社の勝手なやり方は許せない」と引き続き闘う決意を表明。突然の会社倒産・解雇から三百日を越える工場占拠闘争で見事勝利解決を勝ち取った大美堂労組奥田雅雄委員長は「中曽根の自民党は野党になった。労働者は闘わねば生きていかれない。地域の労働者は非正規も正規もみな同じ。働きやすく生きやすくするため闘おう」と呼びかけた。

国鉄闘争以上の長年月闘う明治乳業争議団の加藤和彦さんは「死ぬまで闘う」、長期単身不当配転に反対し「仲間を北陸に戻す闘い」の通信労組京都支部文字勇雄委員長はJR同様民営化された巨大企業と二十年以上闘い続けている報告。子会社化して二名の非正規の仲間の首切りを一体で闘う京都新聞労組皐豊執行委員は、「日頃雇用問題についてえらそうなことを書いている新聞社のやっている不当なことを許せない」と、京都府下最大のマスコミを内部から告発する闘いを報告し挨拶。

そして時間の関係で、KK京朋の不当な指名解雇と闘う合同繊維京都友禅一般労組の北川さんと燃料費の乗務員負担押し付け攻撃と闘う自交総連キャビック労組の仲間の参加が紹介された。

十九時近くなり、すっかり夜の帳の下りた京都の玄関口。いよいよ1047名の仲間が宣伝車の上に登場。国労近畿闘争団の大矢勝さんがまず「JR京都駅の役員の妨害と闘って来た」と、いつものように元気いっぱいの連帯挨拶。そして黄色いヤッケの四人のサイクルキャラバン隊の自己紹介。大阪常駐の国労熊本闘争団・蓑田浩司さん「去年新大阪駅前で座り込みして、『来年はこれよりバージョンアップした闘いをする』と宣言したのでこういう闘いができた。雇用・年金・解決金はゆずれない」、兵庫常駐の佐賀闘争団の大串順二さんは「『歳を考えろ』と言われたがまだまだやれる」、そして九州から駆けつけた熊本・西嶋さんと佐賀の猪俣さんからも決意を受け、国労京滋地区本部・園秀樹委員長の「国鉄闘争とあらゆる争議の勝利と労働法制の改正を勝ち取るため今こそ闘おう」との閉会挨拶と団結がんばろうで宣伝行動を結んだ。

 キャラバン隊は前日神戸三宮を出発し、川西市に泊り天王山を越えて入洛してきたが、みんな元気で自転車の取りあいだったとのこと。折悪しく大型で強い台風が向ってきているが、新政権を押し上げ、理不尽なJR西日本に抗議し、国鉄闘争勝利を勝ち取ろうとの勢力は台風に勝っている。      

2009.10.7朝、京都総評・国鉄京都共闘事務局次長・稲村守)