「社長は名刺を持って職探しに行け!」、生活破壊・雇用破壊への抵抗を
  スイートガーデン中部工場閉鎖反対闘争
   7.28京都本社抗議行動を展開

七月二十八日夕刻、時折の夕立が襲う中、京都市下京区のSG(スイートガーデン)中部工場閉鎖との闘いに決起した仲間は、本社抗議行動に立ち上がった。全国の仲間の支援によって、京都(SG本社)―愛知県現地(中部工場)―横浜(親会社プレシア)―埼玉工場―神戸工場をつなぐ抗議行動を展開してきた。その結果、団交引き伸ばしを止めさせ、転勤できない正社員の強制解雇を阻止し、パート・アルバイト・契約社員の有給休暇の完全取得の上で、契約期間賃金をほぼカバーする退職慰労金の支給、再就職斡旋窓口の設置・会社による職探し、という会社の対応を引き出した。

主催者挨拶に立った自立労連・田中啓司委員長は「これは、経営の予測をはるかに超える全国の仲間の激烈な支援に驚いた経営が、当初計画を変え妥協せざるを得なくなった結果である。職場で少数派の自立労連は、支援・連帯によって各地にまたがる闘争を闘ってきた。」と報告。

当該・太田俊彦SG労組委員長は、「残念ながら中部工場は、今月十六日に最後が止められ、実質的に閉鎖された。正社員は神戸工場や埼玉工場の異動、または地元の直営店や小牧物流センターに配属となって、雇用は確保されたが、多数のパート・アルバイト・契約、派遣・請負の仲間たちが職を失った。中部工場の閉鎖は現状では止められないが、私たちは身勝手で一方的に、労働者の生活よりも起業利益を優先するSG経営者を決して許さない。」と力強く決意を述べた。

続いて、先般一年にわたる闘いで争議勝利解決を勝ち取った大美堂労組・奥田委員長や全印総連・井上副委員長、京都総評・稲村事務局次長、京都ユニオン・玉井書記長や大阪の仲間などたくさんの連帯・激励の挨拶を受けた。経営は、中部工場の閉鎖によって、闘争の終焉・職場少数派である自立労連組合員の霧散化・他工場での労組影響力の排除を狙っている。しかし、全国の支援を受けた闘いの中で、埼玉工場では門前行動の強化、支部独自要求と独自署名運動が広がっており、神戸工場の門前行動も進み出している。闘いの場は、埼玉・京都・神戸に移っている。

SG経営・親会社プレシア経営との闘いは、全国各地で闘われている生活破壊・雇用破壊との闘いの一つである。埼玉・神戸の闘いの拡大、京都での交渉の前進に向け、この日のSG本社抗議集会は成功した。

団交を翌日に控え、「社長・経営陣は、名刺持って職探しに行け!最低五十件の就職口を持って来い!退職条件を上積みせよ!直営店が閉店の場合の処遇を明示せよ!支部団交を行え!」と全員で力強くシュプレヒコールを行なった。