京都総評幹事会を開催

 京都総評は5月16日、第2回会幹事会を開催しました。幹事会では、全労連・伊藤常任幹事が派遣法と最低賃金をめぐる情勢について報告しました。派遣法については、現在、野党案をまとめる作業が進めれらており、この間の野党内でのやりとりの中で、民主からも案が出され、野党内でつめのやりとりがはじまっていることが報告されました。製造業への派遣禁止、登録型派遣を規制する、みなし雇用を入れる、均等待遇原則などを基本にしていますが、こまかなところで、どこまで規制できるかで野党内にも意見の違いがあり、まだまとまっていません。5月中にまとめる方向でとりくまれている状況だとの報告がありました。最低賃金については中央最低賃金審議会への諮問と審議の方向、経済界や労働側委員の動向などが報告されると共に、生活保護との比較の算定について、現在のままでは違法状態を野放しにしたままとなること、今日の不況の深刻化の中、最低賃金の引き上げが大変重要となっていることなどについての報告がありました。
 幹事会では、岩橋議長があいさつし、この間のさまざまな働きかけの中で、生活保護の運用の改善、労働組合を結成して労働者がたちあがり、京都でも19の争議団がたたかっているのが大きな特徴。引き続き奮闘しようとあいさつしました。続いて、梶川事務局長が「09春闘中間総括及び活動経過報告」と「当面する取組方針」「京都総評会費の改定提案(大会にむけての提案)」を提起しました。討論では、14人の幹事が発言、この間のとりくみや方針についての意見を述べました。幹事会では、全員の賛成で議案を採択するとともに、「労働者のフトコロをあたためて、不況打開を!公務員の一時金削減に反対します」とのアピールを採択しました。


 スイートガーデン中部工場閉鎖反対現地集会   全印総連大美堂労組・合繊杉本練繊なども激励

五月十五日、スイートガーデン中部工場閉鎖反対集会が愛知県岡崎市の工場門前で開かれ、全国の仲間が参加して工場の労働者を激励し、閉鎖反対で闘う決意を固めた。「効率化」を名目に、この中部工場を閉鎖し、正社員は神戸工場等に配転、非正規労働者を首切るという内容で、この日にどら焼きラインが停止、解体された。

京都総評からも当該自立労連をはじめ、全印総連大美堂労組や合同繊維労組杉本練繊支部など、昨年会社が破産・倒産して労働債権確保などで闘い続けている仲間とともに、京都総評宣伝車に乗車して参加した。

集会開催直後に、当該自立労連・田中委員長、京都総評・稲村事務局次長などの代表団が山崎工場長に交渉申し入れをしたが、現場に入って行方不明となり内線電話で面会を拒否してくるという無責任さであった。

集会では闘う仲間の連帯挨拶が続き、鉄建公団訴訟原告団の蓑田浩司さんは「雇用・年金・解決金」を要求し続け、二十三年目の山場を迎えた国鉄闘争勝利めざして不屈に闘っていることを地元、近畿、全国から参加した五十人をこえる参加者に報告し、共闘を訴えた。

午後四時からの集会に続いて、午後五時から退社する労働者に門前で田中啓司自立労連委員長がビラを一枚一枚手渡し、参加者は「小池社長は中部工場閉鎖をやめろ、雇用を守れ」「山崎工場長は中部工場で団交を行え」「解雇・退職者に生活自立支援金を出せ」「首を切るなら金を出せ」「全国の仲間とともに連帯して闘うぞ」とシュプレヒコールをあげながら、激励行動を行なった。