第7回高齢者大会を開催。481名が参加。

 憲法守れ 増税反対 福祉の充実 「21世紀 第7回京都高齢者大会」(同実行委員会主催)が10月20日午前10時から、京都市中京区のラボール京都で開かれ、全体会と分科会に延べ481人が参加しました。大会後参加者は、四条大宮までパレードを行い、後期高齢者医療制度の中止・撤回などを訴えました。 「声をあげよう高齢者!憲法守れ 増税反対 福祉の充実を!」がスローガン。  午前は、憲法・平和・教育、後期高齢者医療制度、最低年金保障制度など8つの分科会があり、各地域でのボランティア活動など経験の報告や、人間らしく生きる権利をテーマとした分科会では、生活保護の高齢者加算の切捨てに対して裁判でたたかっている経験なども報告され、各分科会で活発な討論が行われました。  午後から行われた全体集会では、まず、中谷隆亮・京都高齢者運動連絡会代表委員が開会あいさつ。「今日の情勢の変化は、さまざまな運動やたたたかいが草の根の国民の心をつなぎ動きを生み出した。後期高齢者医療制度は、断固、中止・撤回させなければならない。また、子や孫の時代に戦争を許してはならない。語り部として平和憲法を守る決意を固める大会にしよう」と訴えました。  記念講演では、京都民医連中央病院の尾崎望医師が、後期高齢者医療制度について、制度の概要やその狙いなどを解説。尾崎医師は、この中で年齢によって制度を分けるのは世界でも例を見ないと指摘。医療費削減がその狙いだと訴えました。また、凍結でなく中止・撤回でなければならないとし、高齢者自身の運動への立ち上がりを呼びかけました。  また、オープニングでは、市役所職員OBらでつくる「愛琴会」がひごろの練習の成果を披露。「さくら」「かあさんのうた」「ふるさと」など懐かしい歌を参加者全員で合唱しました。  大会では最後に、▽だれもが安心できる高齢期福祉の保障制度の確立をめざし、奮闘する▽戦争も核兵器もない平和な世界と憲法を生かす運動を強め、これらを若者たちに手渡していく、などの大会宣言を採択し、閉会しました。  参加者は大会後労働者総合会館前から四条大宮までパレードを行い、後期高齢者医療制度の中止・撤回などを訴えました。

 

   

写真は:上は10月20日ラボール京都ホール。下左は講演する尾崎望医師。下右は集会後パレードする参加者。