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労働相談事例集
バイト中のケガ
 
 Tさんは,一昨年から左京区のパン屋でアルバイトをしています。オーブンを扱っている時にうっかりとやけどをしてしまい,その場では,店長も誰もいなかったため,自分で応急処置をして,バイト終了後に病院で診てもらいました。思ったよりもひどく,何回か病院に通うことになりそうですが,治療費に充てる金銭的な余裕がないため困っていたところ,知り合いから「仕事中のケガには労災が下りる」と聞きました。


アドバイス

 労災保険は雇用される労働者全員が対象となりますので,アルバイトやパートであっても適用されます(労災保険法第3条)。
 仕事中もしくは仕事が原因でケガや病気を負った場合、その治療費や、仕事を休まなくてはならなくなった期間の補償を労災保険から受けられる可能性があります。

<会社の労災隠し>
 労災事故があると,会社が払う保険料率がアップしてしまったり,評判が落ちるのではという不安があったり,労基署に目を付けられたりして面倒だということで,労災を使わせないようにしたり,その存在をわざと教えないで労働者の自己負担にさせてしまったり,労災にならないようにする会社も多いようです。
 労働者の方も,何も知らないと,うっかり自己負担でガマンしてしまったり,雇い主に申し訳ないと思って違法行為の片棒を担いだりしてしまいがちです。
 しかし,職場で起こる事故は管理がきちんとしていないために起こることが多いので,放っておくとまた同じことが繰り返される恐れがあります。中には問題を放置したまま,複数の労災事故を隠し続ける悪質な会社もありますので,注意が必要です。
 労災隠しが発覚した場合は50万円以下の罰金が会社に科せられます。

<労災指定病院について>
 ケガをして病院に行く場合,病院には労災指定病院と非指定病院がありますが,どちらの病院でも,「仕事中のケガです。」と窓口で伝えて下さい。治療費は,労災指定病院の場合は無料になり,非指定病院では本人が全額(10割)を立て替え払いし,後で請求することにより全額が払い戻される仕組みです。会社から指定病院変更届けへ証明をもらって,途中で労災指定病院への転院することも可能です。
京都の労災指定病院

 せっかく稼いだバイト代をムダに治療費に充てるようなことにならないよう,労災の存在は一人一人が知っておくべきことです。