2014年春 ラボール学園(京都勤労者学園)の公開セミナー

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公開セミナーについて

京都府の協力を得て,労働法,労働環境,経済状況,社会保障,時事問題,ワークライフバランスなどをテーマに,各方面の専門家を講師として招き,府市民・一般勤労者や労働組合の方に無料で聴講いただけるセミナーです。毎年3月と9月に開催しています。

 

春の公開セミナーのご案内 (参加無料)

3/19(水)パワーハラスメントを起こさせない!~一人一人ができること

 人は組織の要と言われますが,その大切な人材の流出,定着が課題となっています。流出の背景には「ハラスメント」があると言われ,社会問題となっていることも事実です。
 一人前に育てるためには指導が必要ですが,指導の仕方いかんでは「パワーハラスメント」と言われかねず,注意が必要です。「ハラスメント」が問題になり,公表され,紛争状態になれば,組織にとってプラスになることは何もありません。
 働きやすい職場,良好なコミュニケーションが取れる職場作りのためには「ハラスメント」に対する意識を高め,丁寧な取組を進めることが何より重要です。
 今セミナーでは,「パワーハラスメント」の基本的知識を学び,職場に応じた取組を考えていただく機会とします。

講 師  今岡 まゆみ

特定社会保険労務士,産業カウンセラー,キャリア・コンサルタト,メンタルヘルス・マネジメントⅡ種(ラインケア),セクシュアルハラスメント・パワーハラスメント防止コンサルタント。全日本空輸株式会社に入社後,国内線客室乗務員として約17年勤務。平成17年から1年間,大阪社会保険事務局で年金相談業務,平成19年から5年間,大阪労働局で育児・介護休業法,労働基準法,ハラスメント等の相談,個別労働紛争に関わる業務に携わる。平成19年社会保険労務士として独立,開業。平成23年以降,研修講師として活動中。

 

3/26(水) どうなる派遣法?~派遣をめぐる政策のゆくえ

 

 2012年10月1日に労働者派遣改正法が施行されました。日雇派遣の原則禁止やマージン率の公表,グループ企業内派遣の制限など,派遣労働者の保護や待遇改善に重点を置いた改正であると言われていましたが,働く人のニーズに合っていない等の問題点も指摘されています。
 厚労省では,早くも昨年,更なる法改正を目した報告書をまとめ,法改正を目指す動きが活発になってきました。「専門26業務」の廃止や日雇派遣の見直しなど,派遣をめぐるルールが揺れ動きつつあります。
 派遣はどうなっていくのか,いま本当に求められている派遣とはどのような形なのかに焦点をあて,今後の展開を見据えます。

講 師  脇田 滋

龍谷大学法学部政治学科教授(法学博士)。京都大学大学院法学研究科博士課程満期退学。専門は労働法・社会保障法。研究テーマは,労働法の規制緩和と公正雇用保障,若者の雇用と社会保障,非正規労働者の権利など。『ワークルール・エグゼンプション-守られない働き方-』(学習の友社,2011),『「非正規」をなくす方法』(共著,新日本出版社,2011),『労働法を考える』(新日本出版社,2007)など著書多数。